2018/06/07

自作小説の大まかな話の流れ投稿【エセ推理小説】20

主人公塔婆ユウが推理できないのにインチキな推理をしようとする小説です。
流血不愉快な台詞があるかもしれません🙇


短めです〜

別れ際、外連の隣は長女の友里恵の部屋だと教えて貰った。そのまた隣は羅漢である。間取り図までとはいかないけれど、誰の部屋がどの位置にあると把握すれば聞き取り調査も速くなる。反対に自らが殺人犯なら犯罪し放題になるのだが…。
 彼が「塔婆ゆう」を信用してくれているのだ。摩耗一族も捨てたものではないじゃないか。
 さて、長女の部屋に来たもののあの青ざめた顏が脳裏をよぎった。今彼女へ尋問するのは酷なことをするのだろうか?躊躇いつつもノックする。
「ごめんください。塔婆ユウです。お時間いただけるかしら。」
 無人か?もしかすればショックのあまり倒れている?
「友里恵さん?」
 返事がない。最悪の事態を想定してドアノブをひねろうとした所、慌てたように足音が鳴り、ボソボソと声がした。
「ごめんなさい…気分が悪くて。お話しできません。」
 ドア越しに嗚咽がする。友里恵は誰よりも遺体への恐怖を顕にしていた。摩耗一族の中では脆い心を持っている人なのだろう。―きっとそれこそ普通の感性なのだ。
「こちらこそごめんなさい。」
 罪悪感を噛み締め、ドアの前から立ち去った。
◆◆◆◆
 羅漢という青年は殺人事件よりも狩猟の成果を自慢しだし、ハンティングトロフィーをこれみよがしに紹介された。無論都市部に住んでいるユウにとって狩猟なぞ触れもしない、遠い趣味である。鹿や猪の生首がずらりと並ぶ様に寒気を覚えたけれど思い切ってアリバイを問うた。
 一人将棋をしていたのでアリバイは実証できないのだそうだ。予想はついていたけれど、事情聴取というよりスプラッタ(自意識過剰かも知れない)を披露されたみたいで気が滅入ってしまった。
◆◆◆◆
(つぎは…たしか)
 為成。かの男性は絵に描いたような好青年だった。摩耗一族の美麗な相貌に比べたら見劣りするだろうが、あのような人がクラスメイトにいたら人気者になるのだろう。―人を見た目で判断するのはよくないと祖父は言っていた。先生もそう叱っていたっけ。どうでもいい記憶ばかり思い出す。ため息をついて気持ちを切り替え、拳を板に添える。
「こんばんは。塔婆ゆうです。」
 ノックをするや「ああ、君か。」とドアが開いた。
「聞きこみをしているんです。お話、いいですか?」我ながらに慣れてきたものだと感心する。それとも探偵のフリが板についてきたのかもしれない。
「それ…探偵の真似事ってやつかい?」
 為成は呆れ半分、人当たりの良さそうな笑みを浮かべる。心なしか当初より情けないように思えた。
「先に言っておくけれど。君たちとかおるの部屋で会うまで一人で荷物整理をしていたんだ。だから僕が嘘をついて、君を欺いているとして―加え人を殺害したとしても、何も実証できない。反対もしかり、だ。」 

つづく
んー大変だぁー

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