自作小説の大まかな話の流れ投稿【エセ推理小説】17

日常
05 /03 2018
主人公塔婆ユウが推理できないのにインチキな推理をしようとする小説です。
流血や不愉快な台詞があるかもしれません🙇


 ナズミの言い草は愛を彷彿させるものだった。
「愛ちゃんは心配してくれたのよ。」
「アイツもあたしたちと同じだけど、考えてることはぜったい違う。それよりどんな風にそそのかされたの?」
「?そそのかされてなんかないわ。あなた達こそこんな事故物件みたいな家出ていったほうが―」
「失礼だな。事故物件なんかじゃないやい。」
 言葉を遮った兄に妹がおずおずと開口した。
「お兄ちゃん、使用人の事件があるじゃん。あれは事故物件だって言われても仕方ないんじゃないの?」
「ばかっ他所様がいる前でその話をするんじゃない!」
 あからさまな激昂にその話題がタブーであると勘づいた。ヒイラは話の流れを逸らそうと努力したのであろうが…。ユウは丁寧にタブーを訊ねてみることにした。
「使用人の事件?」
「そう。過去に使用人が自殺したことがあった。」
 ヒイラが忌々しい声色で告げる。
「自殺?」
「うん。原因な姉さんが執拗にいびったせいだよ。ノイローゼになって」
 姉さんとは例の三善のことだろう。
 二人が顔を見合わせ何かを思い出した、と人目でわかるリアクションをした。恐怖に顔を引きつらせたのだ。ユウは片眉をあげ、
「呪い」
「え?」突拍子もない発言に呆気にとられた。
「呪いだよ!」
「…きっと怨念が野見山とか言う女を殺したんだ。」
「あのねえ…。」何をイッテルノダ。
「兄さんのゆってることは間違いではないよ。」
 呆れ返ったユウを妹のナズミが非難する。
「私たち摩耗一族も何人か化物に殺されたんだ。この目でみた。」
「そ、そうなの?にわかに信じられないけど…。」
「きっとこれからみんな殺してくはずだ。お前たちも例外じゃないぞ!」
「あたしたちも?!あ、ちょっと!怖いこというなー!」
 彼らは捨てゼリフを吐き廊下に追いやられる。大仰な音を立て扉がしまり、呆然としていると、部屋の中から下手くそなリコーダーが聞こえてきた。これじゃあ家庭教師にゲンコツを食らうに違いない。


つづく!

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inukma

主に一次創作イラストを掲示しています。今は神使とか式神に執着中。
都市伝説や民俗学が好きで、それに影響を受けた漫画や小説を書いています。

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