2018/04/07

自作小説の大まかな話の流れ投稿【UMA小説】

UMAハンターライラちゃんが主人公のお話です。
おおまかな感じなので脈絡がなかったらすいません。反社会的な発言が多いかもしれません🙇

事情(すごーいどうでもいい私情)があって書けている文章を連続で投稿するつもりです。そのため不自然な点があるかと思います。どうか温かい目で見守って下さいませ(^ω^;);););)


「UMAが負傷している映像を流せば、周囲へ弱点がある生物だと認識されるはずです。」
「こんなんでネット開いてる奴がいるカヨ?」
「ま、まあ…そうですけど。被害が及んでない地域の人ならどうでしょう?」

「え?」
 魚子が純粋な疑問符を口にした。
 携帯のカメラに、画面に怪獣は映らない。人類の放つ爆弾は回りを浮遊していたマスコミのヘリコプターへ被弾した。メディアや国外からしたら、この国はとち狂ったと誤解されるだろう。
 集団ヒステリー。あるはずのないものを恐れ戦く姿は、傍から見たらとてつもなく奇妙で滑稽だ。
「な、なにこれ……。存在してな…―」
 雷よりもタチが悪い、携帯からひっきりなしに警報やらのアラートがなる。爆心地にいるような人々にとってなんら意味のないただの不協和音だった。 
「やべーコッチにきやがったっ!」
 竹虎の驚異的な聴覚により、麗羅は脱兎のごとく地下へ駆け込む。こんな時ハンターをやっていて良かったと頭の片隅で感謝する。認知外の生命体から逃れる癖がついていたおかげで体が速やかに退避の行動をとってくれる、地下は簡易なトイレだけだった。
 何も察せないぐずの魚子を引っ張り階段を駆け下りる。獣人になったつもりで段を飛ばし硬い地面へダイブした。熱い爆風とけたたましい音がしっちゃかめっちゃかにする。
 地上の建物が破壊された。それだけは理解出来た。我に返るや雪崩込んだコンクリの破片とすすぼこりが空気を汚染する。咳き込んで顔面に吹きかけられた埃を払い、新鮮な空気を求めて喘ぐ。
「トイレがシェルターになるなんてなァ。」
 視界がましになった頃合いで竹虎がドアを破壊した。暗がりの中地上を揺らす爆音だけが現実だった。その度にパラパラと瓦礫が蠢き、魚子のすすり泣きが酷くなる。
 錯乱していた。煤やらに塗れ体を震わせている。その瞳はここにあらずかと言ってどこにもいない。空虚だ、何もない。
 三人寿司詰め状態になっているのに空虚だ。皆外敵から息を潜めているかのように静まり返っている。そんなもの気休めでしかないのに。
麗羅は無から逃げ出したい一心で携帯電話を開く。微かに視界が広がった。
 ―混沌とした思考回路を正さなきゃ。こんなの麗羅じゃない。私が思い描いていた理想に、どうして怖がらなきゃいけないの。
泣きべそをかいている女のせいで調子をつかめない。赤ん坊や子供の泣き声と等しくこちらまで不快にさせ、不安にさせる。
「泣くんじゃないよ。うっとうしい。」
空っぽになった魚子へ冷酷な命令を下す。隠し持っていた金物へ指が伸びる。
「仲間割れなら他所でやってクレや。」苛ついた獣人が釘をさしてきた。
「はあ、イライラするの嫌いなんだから〜。ナナコ。泣き止みなよ。地上で生き残ったのはどんくらいだと思う?」
「サアなぁ。もう誰もいないかもナア。」
「じゃあUMAに関する専門知識を持った人は?」
「オレに聞くない。んー、このチンチクリンしかいねェんじゃねーの?」
 彼はコミカルに笑った。
「生き残ったのはアタシたちだけ、鳥子も、他のごちゃごちゃうるさい奴らもいない。頼りになるのはアンタだけ。地球最期のバイヤーさん、あんたがしっかりしないと私たちは滅ぶんですけど。」
 言葉の綾だらけの小芝居を二人で繰り広げ、役立たずのバイヤーを元気づける。
「ら、いらさん…。」
 涙でくすんでいた黒目が正気の光を灯す。芯のあるヒトの目だ。
「私たちがなんとかしなきゃ、いけないの。私たちが創り上げた妄想をぶち壊すのは私たちしかいないの。」
 自ら築き上げた世界への破滅願望を否定するなんてお笑い草だと、麗羅は思う。今だってこの非常事態を望んでいる部分はある。きっと自分だけではなく世界に何万と日常の打破を願っている人たちがいる。平和であろうとそうでなかろうと、今ある自らの状況を変えてしまいたい人は増え続けているだろう。
 悪い噂も変な生物も邪な思念も思考する生命がいる限り、増え続けていくだろう。
「はい。捕獲した有り金、半分いただきます。」
「いいよ、ね?タケやん。」
「ああン?ヤダね。」
 会話が成立し思考は周囲へ向けられる。天井から瓦礫やらがなだれ込み、運良くトイレへ収納されたようだった。もし落ちどころが悪かったりもっと身体が破損してしまったのなら…今頃血みどろの肉塊になっているか。
 三人は事実悪運か幸運か生き残ったのである。アスベストがなけりゃいいなと竹虎が茶々をいれた。第一こんなガラクタまみれな時点でクソもありゃしないじゃない。ああ、数日前の生活がムカつくぐらい輝いて見える。そんなものか。そんなもので世界が変わるなら―ホコリ混じりの痰を吐いて麗羅はまず幻覚剤を渇望した。
「なんだかもうここまでくるとフィクションみたいですねえ…。もし、私たちが主人公なら何かしら好展開になるアクションが起こるはず。」
「残念ながらおらちは脇役だ。そしてあんたもな。」
「ジョークでいったんです。」
「ほほう。ジョークをかませるようにナッタかァ!成長したなぁお嬢ちゃん!」
 アドレナリンによるハイか、はたまた現実逃避のふりか。三人は不格好な薄ら笑いを浮かべ沈黙した。
「これからどうします…?」


つづく


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