いぬかん☆サイト

妖怪と狼に熱のいぬかんのサイトです。 主に一次創作イラストを掲示しています。今は神使とか式神に執着してます。 どうぞなにとぞよろしくです。一次創作に関してはカテゴリから、『漫画』を見ればなんとなくわかります。 投稿が多く見づらくてすみません。

自作小説の大まかな話の流れ投稿【エセ推理小説】11 

主人公塔婆ユウが推理できないのにインチキな推理をしようとする小説です。
おおまかな感じなので脈絡がなかったらすいません。流血はもちろん不愉快な台詞があるかもしれません🙇


「異議申し立てよ。あなたがおっしゃる通り、あのクソジジィに異議を唱えにいく。いい?」
「そ、それは……ごもっともですが…」
「教えて欲しいの。お願い。摩耗はどこにいる?」
 愛は摩耗家の家長がクソジジイ呼ばわりてもにこりと嫌な顔ひとつせず、こくりと頷いた。
「あのね―」
 間取りを伺うに無駄にたくさんの個室がある、想像通りのお金持ちの館である。同族の彼女は
「ドアの色が違うの。それにドアノブも少し豪華になってる。それぐらいしかないよ。」
「それだけ?」
「うん。二階にいるよ。」無邪気な返答に頭痛がする。

「行きましょう。」
 廊下は依然静まり返っていた。夜も更けてきたせいか、それとも悲惨な出来事のせいか…怖いほど静寂に包まれている。そっと様子を伺い、人ならざる者―野見山が廊下の角から現われやしないか可笑しな危惧をしながら、ユウは決心した。
 裾をきつく握っている馬場も同様なふざけた想像をしたのかもしれないが二人は音も立てずに客間から出る。
 野見山はもう動かないのだ。それに蘇って襲ってくる動機もない。けれど死体が同じ空間にいるというのはとても気味が悪いものであった。
「…さっさといって、さっさと決着をつける!そうよね?」
「え、ぇえ…。」
 足早に当主の部屋を探す。一つだけドアの色が違うという。愛が教えてくれたありがたいヒントを頼りに夜目の効かない視界で、色違いを探った。
(二階といっていたわね。二階…ああ、もう…最悪!)
 階段を登りきりはたと立ちどまる。ほとんどの部屋は閉めきり、灯りもほとんどもれいない。ただ一つだけ煌々とした照明器具の光が反射している。野見山の部屋だ。
 あれから誰も扉を閉めず立ち去ったことになる。
 野見山がいる部屋の前を通り過ぎるのはかなりの度胸が必要だった。興奮が覚めてきたせいで遺体を発見した折と打って変わりあの「勇敢な塔婆ユウ」はしぼんで消えてしまったのだ。


つづく

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