2018/01/17

自作小説の大まかな話の流れ投稿【UMA小説】

UMAハンターライラちゃんが主人公のお話です。
おおまかな感じなので脈絡がなかったらすいません。反社会的な発言が多いかもしれません🙇


 記憶にある限りの事柄を話し(魚子に訂正されたが)罪を共有する。面白おかしい妄想を。
「案外さらっとした内容だなァ。ホントにそんだけなのかい?」
「まさか!人体実験でもしたって?」
 コイツにこれ以上言ったって無駄だと竹虎は訝るのをやめた。 
「お嬢ちゃんも災難だったねェ。」
「……はあ。お互い血迷っていたんだと思います。」
「さっき大切なお客さま発言してたやつの感想とは思えねえ!―ま、有家には匙を投げられたから、あたしも逃げますワ。さすがに荷が重すぎるし。元気でネっ!」
「ハア。なんだかねェ。ま、どさくさにトンズラかますのもアリだと思うぜ?」
「ちょっと!竹虎さんまで!私は犯人になりえません!信じてくださいっ!」
 諦めムード(?)の漂った二人に魚子は食ってかかった。
「ほうほう。根拠は?身の潔白を晴らしてみせィ。」
「そりゃぁ当たり前じゃないですか。あの子が犯人だとして、私たちが提案したUMAは人畜無害だったはず。」
「危害を加えてる。」
「ええ。ネガティブな情報を加えたのは、あの子か伝言ゲームの過程か、どちらかになります。初めからUMAは攻撃力を有していましたから、あの子が悪質なミームを紛れ込ましたのでしょう。」
「そういや、集団ヒステリーが起き始めたキッカケは私立学校のいじめ発覚からだよなァ?」 
 新聞の一面の、どこかの政治家がなんやら、学校で自殺が起きただの、暴動事件があっただの―ネガティブな情報。麗羅は無意識とはいえ目にしていた。若者の自殺はとやかく騒がれ、茶の間やインターネットで多数の人が認識する。そうか―嫌な予感がするけれど、きっとそこまで勘は良くない。「あの屋上」で黄昏ていた少女が。
「ふーん。今でもあるんだそういうの。となればマスコミは報じるよね?そっから、集団ヒステリーとUMAは結びついてくの?あんまりピンとこないな〜。」
 わざととぼけてみた所で、話は停滞しなかった。
「くどいですよっ!死んだのはあの子で、彼女の死後、色々な噂がたっていたそうです。もしかすると、私的な推測ですけれどあの子の私情と思惑がUMAを突き動かしていったのかもしれません。」
「さしずめ人柱…ってヤツか?オラチぁそっち方面に疎いんだ。」
 あの後、あの子が何をしたかは不明瞭である。なんてホラーの鉄板みたいな、くそったれた結末。
 あの子の内に溜まっていた私怨があの破壊魔へ影響したと?それならあれは、あの子なのだろうか?
 悪霊を超越した魔なる存在。かつて太古、無念の顛末を迎えた男が都を脅かしたみたいに。
「人柱というよりは怨害、かな?」
「霊魂がこの世界に存在してるはずがありません。あれは、悪集したミームです。」
「それが悪霊っていうんじゃないのケ?」
「悪霊というよりは怨霊だね。」
 どちらでもいいじゃないかと、竹虎は呆れた。訂正したように人柱とはまた随分昔の“悪しき”習慣とはちと違う気もする。怨みを募らせた女性が海や川に身を投げ鬼や悪蛇に変幻するような、意趣遺恨の変身譚に近いのではないかと麗羅は連想する。
「怨霊だとかなんだとか、もしあのUMAがあの子のなれの果てならば退治のしようが―」
 空振と数秒後の爆音が会話を遮る。築年数のあるこの建物は煤とわずかなコンクリートを散らした。外で誰かが逃げろと喚いていて、完全に逃げ遅れたと告げている。平和ボケした国民が自らに火の粉が被ると自覚した瞬間は呆気ないほど早く手遅れだった。
 風切り音がしたかと思えば再び地震が起きる。今度はだいぶ近い場所だったみたいだ。確信する-落雷よりタチが悪い。形容しがたい臭いが風にのってやってくる。三人は茫然と天井を仰いだ。
 つまりは爆撃が始まったのだ。無差別ともいえる砲火にビルが不協和音を上げ、硝煙を吹き上げた。再度ボロいコンクリート舗装のこちらまでもが大きく揺れ、魚子が悲鳴を上げる。
「随分と早いじゃないの。」
「アァ、日本国もトチ狂ったみてェだ。」
 いうが早いか放送がかかる、爆音にかき消され何を言っているかまでは聞き取れない。内容はなんとなく分かる。外に出ないでください、だ。
「泣いてねェでしゃきっとしろいっ!」
 すすり泣き震えていた魚子を竹虎が叱咤する。バイヤーの彼女はこんな事態に適応できないみたいだった、いや、これが普通なんだろう。爆音がなければ阿鼻叫喚が聴けるだろう。状況を把握しないという行為はとんでもない悲劇を産むものである。脳裏にホテルの面々が過ぎる。上手く逃げ延びただろうか?
「ほ、本部に連絡しなきゃ…本部に…」
「この調子じゃあ潰れてるんじゃないかなぁ?連絡するとしたら支部だね。」
「元はといえばあんたのせいでっ!」
 魚子は壊れてしまったようだ。ソニックブームが窓を揺らす、本格的な錯乱が訪れたみたいである。民など二の次になるほどおぞましいものがいるのだろうか?そういえば姿を確認していない。UMAの全貌を読める情報をえていないのだ。
「メーデーメーデーメーデー!都市部で巨大なUMAが暴れてますっ!今すぐにハンターを要請してくださいっ!―なんで繋がらないのよ!!」
 パニックを起こし携帯を投げつけている。あれは宥めたら悪化する、しばらく放っておこう。
「タケやんは例のUMAを知ってたの?」
「噂でね。マスコミが取り上げるくらいには有名だったなァ。あんたはホントに知らなかったのカイ?たまにゃテレビ見た方がいいぜ。」
「あれー……ちゃんと見てたんだけれどなぁ…?」
 だっていつもTVというものはへんちくりんなゴシップしか流れていないじゃないか。目を皿にしていても物事は氷山の一角でしか観測できないのだから。
 なんていうクサイ言い訳を並べながらふと室内が沈んでいるのに気づく。雨雲が頭上にさしかかったのだろうか?それよりもなんだか騒がしい。
「やって来たかぁー?」
「何が?」
「人食いタコさ。」
「タコ?」
「おうよ、こりゃ三流映画のパニックものよりヒデェぜ。」


つづく
わたくし『ねじまき少女』 の爆撃シーンが印象に残っておりまして、あの混沌とした戦火の状況の描写はすげえと思いました。著者のパオロ・バチガルピ先生の本は何冊か読ませていただきましたが、世界観は影響受けますね。
いきなり語り出して申し訳ないです(笑)
ではまた。


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