2018/01/08

自作小説の大まかな話の流れ投稿【エセ推理小説】8

今年もいぬかんサイトを宜しくお願い致します。


 こうして稚拙な犯人探しは終了した。というか、三善に振り回されただけである。まずいことに緊張感は増し、対話の余地が削がれていくのを感ずる。
「だったら尚更町に行かなきゃ!もしかしたらまだ生きてるかも―ねえ?寝てるだけでしょ?ねえ!」
 とち狂った女性の言動は不快でしかなかった。勝代が大げさな仕草で遺体を揺さぶる。
「やめなさい。やめなさいったら」
 遺体からどろりと血が盛れる。衣服や絨毯にますます物騒な色が重なっていく。野見山は死んでしまったのだ。
 あれ以上状態が回復することはない。
「死体を動かさないでって言ってるでしょ?!」
 たまらず金切り声をあげたユウ。大人は耳障りな紛糾にやっと耳を傾ける、はずだった。
「ガキのくせにっ!」
 平手打ちをされ思考がフリーズする。「大人」である勝代は息を荒げ今にも噛みちぎらんばかりの気迫であった。打たれた衝撃と感情の高揚、恐怖が襲う。
「ちょっと、ガキくさいのはどちらさまよ?この子はただ状況判断をしているだけ。ちょっとやそっとで吠えづらかいてみっともないのはあなたのほう。よっぽどクソガキだわ。勝代さん?」
 三善が怒りに狂っている女性をたしなめた。
「勝代…」
「み、みっともない?ひとが死んでるのよ!?」
 為成からの宥めを跳ね除け、令嬢へ困惑と怒りをぶつける。わなわなと震える様はあきらかに動揺していた。 
「なに?人が死んだだけで?」
「な、なんなの?今なんて言ったの?!」
「仮に親が死んだら周りに言いふらすわけ?節操がないわねぇ。それともギャンギャン吠えてるのが気持ちいい異常性癖をお持ちなのかしら?もしくは、親友が死んで動揺している私いい人とか酔っちゃってる偽善者なのかしら?」


つづく
私はヒステリックな人が大嫌いですが、ヒステリックに喚き散らしている人を書くのは大好きです。


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