いぬかん☆サイト

妖怪と狼に熱のいぬかんのサイトです。 主に一次創作イラストを掲示しています。今は神使とか式神に執着してます。 どうぞなにとぞよろしくです。一次創作に関してはカテゴリから、『漫画』を見ればなんとなくわかります。 投稿が多く見づらくてすみません。

自作小説の大まかな話の流れ投稿【エセ推理小説】7 

今回も短めです。


「今はそんなこと心配していらんないでしょ。他殺なら、犯人がまだこの場にいるんだから!」
「や、やや、野生動物のせいかもしれないじゃないですかぁ!」
 牡鹿が野見山さんを一突きしたとでも?
「あんた、SF推理作家になれるわ。」
「あらあら。お二人方。もしかして推理してるねぇ?」ひそひそ話をしていると奇人が横槍を入れてきた。
「え…いえぇ…その」
「さすがは先生のお孫さん!で。犯人の目星はついてますの?」
 まだ、と言おうが先に彼女は優越感に浸った笑みで再びこの場をうろつき始める。何をしでかすのだとハラハラしていると
「犯人は近くにいる。」
 歌うような軽やかな宣告に心臓が跳ね上がる。期待と波乱を予知して。
「だ、誰なんですか…?」馬場も同じく驚きを隠さず問うた。
「簡単なことでしてよ。」
 意味ありげな含み笑いで三善は向き直る。
「私は見た。勝代ってユウ女が部屋からてでくのを。」
「か、勝手なこと言わないでよ…!」
「あらそうごめんなさい。」
「二人とも…け、喧嘩は…」いがみ合う女性陣を前に立ち尽くす馬場たち。
「勝代さんが最後に野見山さんと会っていた、と言うことですね?」
「いやあそれっぽい姿を見ただけよ。それに…あんたが一番はまり役、なんじゃないの?」
 意味深にためて彼女は言う。にやりと陰湿な笑いをたたえ―
「この女は野見山ってお嬢さんを憎んでた。私にはそう見えたわ。」
「根拠は!?」
「さあ?」
 詰め寄った勝代をあしらい三善はニヤニヤ笑いを浮かべたままだ。
「ほんっと気ままなんだから…!」
「で。犯人候補としては勝代と僕ってことできまりかな?あとは…摩耗一族の皆さん。それに君たちもだ。」
「ぜ、全員ですね…」
 決まりが悪そうに要約する。為成もそうだなあと苦笑した。
 こうして稚拙な犯人探しは終了した。というか、三善に振り回されただけである。まずいことに緊張感は増し、対話の余地が削がれていくのを感ずるのだ。



つづく。


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

Comment

Add your comment