2017/07/05

自作小説の大まかな話の流れ投稿【エセ推理小説】4

ついに殺人事件が!

あれが人の死体。
 陳腐な表現が似合う、あれだ。“今にも動き出しそう”。
 野見山は絨毯の上で眠っているみたいだった。寝息を控えめに立て深い眠りの縁にいる―不謹慎にも彼女の死に様は穏やかに、清楚だ。
 生まれて初めて遭遇する死体。さっきまで動いていたのに。
 塔婆ユウはまじまじと遺体を観察していた。恐怖を通り越し疑問が湧いてくる。
 これは本当に死んでいるのか?
 まさか、いきなり起き上がり喋りだすんじゃないか?
 初めて死者に対面した彼女は思考を停止させ、野見山の「不審な所」つまり粗を探していた。
 言葉を失い平生を失っている友里恵が背後でたじろいでいる。家政婦も、馬場も最悪の展開に圧倒されていた。少女が訝しげに死体を眺めている時間はほんの数秒かもしれなかった。いや、分単位か。なにせこの空間で時刻を固定する物がないのだから。
 ほんの少し前に友里恵に急かされユウたちは急病人の元へ向かった。騒々しい足音と、明かりに照らされたコマの形相はこの世の終わりの如しひどいものだった。
「野見山さん!」
 野見山さんがうつ伏せで床に伏している。絨毯には赤いシミが広がっており、部屋は鉄臭い嫌な臭いに充満されていた。第一発見者の家政婦は顔面蒼白で狼狽していた。
「わたくしではありません!」
 場違いな発言をユウはさえぎる。
「死んでるの生きてるの?」
「し、死んでおります。冷たいし…揺すっても反応がありませんし…私が見た時には既にこの態勢で。」
 証拠にコマの衣服に血がついている。滑車台には使用済みの皿とコップが置かれていた。彼女は夜食を片付けにきたのだ。
「物は動かしてないわよね?」
「あ、あの大福が落ちていたので…。皿に。」
「わらび餅ね。」
「わ、わらび餅が落ちていたので…。」 
 友里恵がえづきながら廊下へ逃げていく。

めちゃくちゃ影が薄いけど野見山さんはこんな人です。
画像は以前紹介で使用させてもらいました。キャラットさんのでございます。
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