今やってる創作の小説 そのに

小説
01 /23 2017
「町を?」
「うん。住宅地を。」
「はあ…。」 想像したらおぞましい。けどどこか面白おかしい光景にくすりと笑ってしまう。
(いやいやっそんな場合じゃないのよっ!ナナコっ!)
 危うく口車に乗せられそうになった自分を叱咤する。こんな調子じゃ彼女からまともな商談もできやしない!
「第一私達じゃあ、吹聴するのにしたって、ご近所さんぐらいしか範囲がないんじゃ……。」
「だから、町中に広めればいいんじゃん!手当り次第にさあ!」
「暇なんですか…?」
 さすがにイラッとこなくない。こっちだって暇じゃない。
「ハンターに休みなどないのだ。」
「はあ…私もう帰りたいです。」
◆◆◆◆◆◆◆
 正午近くになれば人気も増えてくる。都心は忙しなく絶えずエネルギーを消費していくのだ。麗羅たちはトボトボと人混みに紛れウィンドーショッピングをしたり、観光したりしていた。
 内心これでいいかも…と魚子はホッと胸を撫で下ろす。ちゃっかり生き抜きもできるし、麗羅さまのご機嫌とりもできる。一石二鳥である。
「やっぱり疲れるねえ、皆疲れた顔して歩かれるとさ。」
「はあ…反対にニコニコしてたらおかしいですよ…。」
 麗羅は支離滅裂な言動をする厄介な人だ。話の筋も動機もその場しのぎで周りから魔女だと不気味がられている。魚子は本物の魔女を見たことがない。かなり昔、魔女や魔法使いは存在していたという。神代の時代―いや、人々が自然の摂理を紐解き始めた瞬間神秘的なまやかしは消え失せた。
 魔女。彼女の軽蔑句であるその言葉は西洋の印象から来ているのだろうか。
 魚子は知らないのだ。麗羅のことなど何も。
 少し変わってる子なんだわ。
「人畜無害な悪目立ちするだけのUMAだ。」
「都合のいいUMAですね。」
「当たり前でしょ。被害がでたら、私達打首獄門だよ。」
 平和な国を脅かす存在を生み出したら、確かに非国民として爪弾きにされてしまうだろう。あらゆる方面からおぞましい結末が待ち受けるのだ。魚子は一体全体人畜無害な生物が地球上に存在するのだろうかと思いを巡らせる。
 やはり人が創造しなければ生まれやしないか。
(……。うーん。)
 頭がこんがらがってしまいそうだ。
「やっぱり暇なんですか…?」
 さすがにさすがにイラッとこなくない。こっちだって暇じゃない。
「ハンターに休みなどないのだ。」
「はあ…私もう帰りたいです。」

つづく

小説の続きです。
すこし繋がってきました。支離滅裂でも思いついたら、勝手に更新します。
日常のフラストレーションが今は小説に向かってるみたいです。

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inukma

主に一次創作イラストを掲示しています。今は神使とか式神に執着してます。
どうぞなにとぞよろしくです。